見積用語集
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見積用語集
見積用語集
外壁塗装、屋根工事の見積もりに出てくる用語は、専門的な言葉が多く理解していると施工の内容もしっかり把握することができます。ここでは、見積もりに出てくる用語を50音順に解説します。
足場
屋根や外壁の高所で作業する塗装工事では、足場の設置が欠かせません。一般的に工事費用のおよそ3割を占める足場は、見積もりの中でも価格も高いので、目を引きます。
塗装工事前に行われる足場の仮設工事は、養生や下地処理、塗装工事の完了までに作業の安全性と施工品質を支えるために必須の工事。
だからこそ、足場の仮設費用が見積もりに見当たらないときは、足場を組まずに作業する悪質な業者の場合もあるので、注意が必要です。
ALC
軽量で断熱性・耐火性に優れたパネル状の建材。オートクレーブ(高温高圧蒸気)で作った気泡コンクリートで、建物の外壁や内壁、屋根、床など広く利用されます。
エフロエッセンス
石材やコンクリート表面にできる白い結晶のこと。別名白華。塗り替え工事前にエフロエッセンスを完全に除去しておく必要があります。
縁切り
瓦などの屋根材が重なる隙間に溜まった塗膜を切って、水の通り道を確保する工程。縁切りを行わないと、逃げ場がなくなった水は屋根の内部に溜まり、雨漏りの原因になります。
屋根材の重ね目をひとつずつ切る縁切りは、とても手間のかかる作業ですが、するとしないとでは住まいに与える影響が大きく変わります。
縁切り
現在では、足場を組まずに塗装作業を行うことはまずありません(足場がなくても手が届く範囲の施工を除いて)。ただ足場を組むと、それだけコストがかさむことに。利益を出すため、また見積り金額を安く見せるために足場を省いで簡易な施工を行う業者もあるため、注意が必要です。
クラック・ヘアークラック
外壁に見られるひびを「クラック」、髪の毛ほどの細いひび割れを「ヘアークラック」と呼びます。
クラックは雨漏りの原因になるため、コーキング剤で埋める下処理をしてから塗装します。もしクラックを放置したまま塗装してしまうと、数年後には塗装面にひび割れが発生するかもしれません。ヘアークラックも将来大きくなる前に埋めておくのがおすすめです。
ケレン
木部の荒れや壁面に露出した鉄部のサビ、雨戸に生じたサビなどの細かな部分をきれいにして、滑らかにする仕上げ処理のこと。外壁塗装を美しく仕上げるためには欠かせないので、見積もりにこの項目があるか事前に確認しましょう。
高圧洗浄
外壁や屋根に溜まった埃や汚れ、コケなどを、高圧洗浄機で圧力をかけた水で落とす作業です。高圧洗浄により塗料が密着しやすくなる一方で、古い木造住宅の場合、水のかけ過ぎで窓まわりから水が侵入することも。住まいの状態を確認したうえで行います。
シーラー・プライマー
どちらも塗装工事の下塗り剤のことで、塗装の際は、塗料の付きがよくなるように使われます。
役割はほぼ同じですが、吸収されない金属などにはプライマーが使われ、吸収が見込まれるコンクリートなどにはシーラーが使用されます。
シーリング・コーキング
外壁のサイディングボードなどの目地を密閉して水や汚れの侵入を防ぐ工程のことです。外壁に生じたひびを埋める意味で使われることもあります。
シーリングは「密閉する」、コーキングは「詰め物をする」という意味の言葉。業者や職人さんによって呼び方が変わり、見積もりの中で「シール工事」の項目として登場する場合もあります。
下地処理
塗装作業の前に行う処理のことです。下地が汚れていたり、凸凹したりしていると、せっかく塗装しても塗料がなじまず、長持ちしません。そのため、高圧洗浄やケレン、クラックなどの処理をして壁面を塗装に適した状態にすることが不可欠です。
下塗り・中塗り・上塗り
外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。それぞれに役割がある工程で、いずれも欠かすことはできません。
「高機能の塗料なので3回塗りは必要ない」「下塗りが不要な塗料」などとうまいことを言って3回塗装を行わない業者は、悪徳業者です。それぞれの塗装に意味があるので、費用を惜しまず3回塗ることが大切です。
壁塗さんでは、技術力のある自社の職人が4度塗りで丁寧に仕上げます。一級塗装技能士の資格を持つ社長だから、品質にはこだわり続けてきました。
退色
時間の経過とともに塗装面の色があせる、外壁塗装の劣化現象。色があせて彩度が低くなる、明度が大きくなるなどの症状として現れます。
チョーキング現象
外壁に触れた際、白い粉のようなものが付着する現象です。長い間紫外線や太陽熱、雨などにさらされた塗膜が劣化し、防水性が低下している状態。メンテナンスの緊急度が高く、長期間放置すると外壁がボロボロになってしまいます。
飛散防止ネット
外壁塗装・屋根塗装で水や塗料の飛散による汚れなどを防ぐために設置します。お客様の住まいだけでなく、隣家や車などを汚してしまうとトラブルに発展することも。
未然にトラブルを防ぐためにも、見積もりに飛散防止ネットの項目があるかチェックしておきましょう。
フィラー
下塗り剤の中でも、パテやシーラーの効果を持つもの。下地処理の際にクラック補修を行い、滑らかな塗膜を作るために使います。
目地
建物の外壁や床などの接合部分にある線状の継ぎ目のこと。この隙間を埋めるために、コーキングやシーリングがされます。
目地の部分が経年劣化してひび割れたり破損したりすると、雨漏りの原因になります。
養生
外壁塗装工事には、塗装の必要がない場所やものに塗料が付かないように保護すること。300〜500円/平方メートルくらいが相場です。
見積もりしてもらったら必ずチェックしたいポイント
使用する塗料について詳細が書かれているか
塗料のメーカーと商品名があるかどうかをチェックしましょう。見積もりに原材料名・グレードしか記載がない場合は粗悪品が使用されている場合があるので、要注意です。
塗装箇所や塗装面積
見積もりには、どこに塗装を行うのかが記されています。外壁塗装を行う際は、周辺にある雨樋なども一緒に作業することが多くあります。どこに塗装されるのか、抜けがないかなどを必ず確認しましょう。
また、同じ面積の建物でも、塗装面積は形状によってそれぞれ異なります。塗装面積を建物の坪数で見積もられたら、注意が必要です。もちろん、坪数で見積もる業者のすべてが悪質であるとは言えませんが、納得できるまで見積もりの根拠を説明できない業者は選ばないのが賢明でしょう。
正確な塗装面積や見積もりの根拠を明らかにしない業者は避け、しっかり説明してくれる業者に依頼すると、格段にトラブルを減らすことができます。