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【閲覧注意‼】手抜き工事についての事例と対策
コラム
住宅の外観を美しく保ち、建物を長持ちさせるために欠かせない外壁塗装。
しかし、中には手抜き工事を行う悪質な業者も存在します。
そこで本記事では、外壁塗装における手抜き工事の具体例とそのリスクについて解説し、適切な業者選びのポイントをお伝えします。
信頼できる情報を求める意識の高いホームオーナーの皆様に、賢明な判断をしていただくための知識を提供いたします。
下地処理を怠る手抜き工事の事例
外壁塗装において、下地処理は塗料の密着性を高め、美しい仕上がりを実現するための重要な工程です。
しかし、手間とコストを惜しむ一部の業者は、この工程を怠ったり、不十分な処理で済ませたりする場合があります。
ここでは、下地処理を適切に行わないことによるリスクと建物への影響を具体事例と共に解説します。
① 汚れや古い塗膜の除去を行わない
外壁の汚れや劣化した塗膜を除去せずに新しい塗料を塗布すると、塗料の密着性が低下し、早期の剥がれや膨れが発生する可能性があります。
これは建物の美観を損ねるだけでなく、外壁の保護機能も低下させてしまいます。
② ひび割れやコーキングの劣化補修を怠る
経年劣化によって生じたひび割れやコーキングの劣化を放置したまま塗装を行うと、その部分から水分が浸入し、外壁材の損傷や内部の腐食を引き起こす恐れがあります。
適切な補修を行わない手抜き工事は、建物の耐久性を大きく低下させる要因となります。
③ 必要な塗装回数を守らない
外壁塗装では、一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが推奨されています。
しかし、工期短縮や材料費削減を目的とした悪質な業者は、規定の塗装回数を守らず、1日で複数工程を済ませたり、塗料を過度に薄めたりする場合があります。
これでは塗料本来の性能を発揮できず、外壁の耐候性や耐久性が大きく損なわれてしまいます。
手抜き工事に気付いたら、どう対処するか?
外壁塗装の手抜き工事は、施工直後だけでなく、数年後に問題が表面化することもあります。
もし手抜き工事を発見した場合、どのように対処すべきでしょうか。
ここでは、業者へのやり直し要求の方法や、解決に向けた外部機関の活用について詳しく解説します。
① 施工業者にやり直しを要求する
手抜き工事に気づいたら、まず施工業者に連絡を取り、見積書に記載された工事内容と実際の施工状況の違いを具体的に指摘しましょう。
優良な業者であれば、誠実に対応し、必要な補修や塗り直しを行ってくれるはずです。
ただし、工事代金の清算前に問題点を伝えることが重要です。
② 外部機関に相談する
施工業者との直接交渉で解決しない場合や、連絡が取れない場合は、公的な相談機関を活用しましょう。
「住宅リフォーム紛争処理支援センター」や「国民生活センター」では、無料で専門家のアドバイスを受けられます。
必要に応じて、建築工事の専門家を紹介してもらうことも可能です。
③ 手抜き工事を防ぐためのポイント
手抜き工事を未然に防ぐには、信頼できる優良業者を選ぶことが何より重要です。
現場調査に十分な時間をかけ、劣化状況を詳細に点検する業者は、手抜きをしない可能性が高いといえます。
また、口コミや実績、資格の有無などもチェックしましょう。
契約を急がせる業者には注意が必要です。
まとめ
外壁塗装の手抜き工事は、建物の美観や耐久性に大きな影響を与えます。
下地処理の不備や必要な塗装回数を守らないといった事例は、早期の塗膜剥がれや外壁材の損傷につながります。
もし手抜き工事を発見した場合は、施工業者にやり直しを要求したり、外部機関に相談したりすることが重要です。
監修者情報
公開日:2023年10月11日