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屋根の工事の際に撤去費用ってかかるの?アスベスト含有だと割高に
コラム
こんにちは。静岡県磐田市で4度塗りの外壁塗装、屋根塗装を行っております壁塗さんです。
梅雨の時期も明けて、大変暑い日が続いておりますが、台風シーズンに差し掛かりますね。毎年、このシーズンになると台風による屋根被害が増え、ご相談をよくいただきます。
中でも、屋根葺き替え工事にかかる費用は、屋根材本体の費用の以外にも、足場の組み立て、施工、撤去、更には処分など、さまざまな費用がかかります。今回は工事費用の中でも特に見落としがちな「撤去と処分にかかる費用」を詳しく解説します。
屋根材の「撤去処分」には費用がかかる
屋根を張り替える際は、まず、最初に既存の古い屋根を撤去する必要があります。撤去した古い屋根材は、産業廃棄物として処分することになりますが、屋根工事の見積もりには「廃材の撤去費」や「運搬費」が含まれることは理解しておく必要があるでしょう。
撤去や処分にかかる費用は、業者や工事の時期、屋根材などによって変化する場合がありますので、屋根工事を依頼する際は、撤去処分の費用がどのぐらいかかるか確認しておいた方がいいです。
屋根材によって異なる撤去費用
撤去費用は業者・施工時期以外に、既存の屋根材の素材によって異なります。主な屋根材のうち、撤去にかかる費用が一番高くなるのは粘土瓦やセメント瓦(乾式工法の場合)などです。次に費用が高いのが無石綿化粧スレート、一番コストが小さいのは瓦棒葺き屋根です。化粧スレートでも、素材に石綿(アスベスト)が含まれる場合には、撤去費用がかさみます。
ただし、上記はあくまで目安であり、その家の屋根の形状や、作業現場の環境(運搬車が寄せやすいなど)によって差があります。
アスベストを含む屋根材の撤去費用は割高
屋根を撤去する際に大きなポイントとなるのが、アスベスト(石綿)の有無です。アスベストを1%以上含む製品の出荷は2004年に原則禁止され2006年には全面禁止とされましたが、それ以前に建てられた家には、アスベストを含む屋根材(カラーベストやコロニアルといった人工スレート)が使用されている恐れがあります。
その後、アスベストに関して2006年、2012年に0.1重量%を超える製品の製造や輸入、使用など禁止となりました。
屋根材にアスベストが含まれていると、工事に特殊な技術が求められるため、撤去費用が通常より割高に。また、処理のための申請が別途必要になります。
アスベストを含む屋根の撤去では、国や自治体から補助金を受けられる場合がありますが、補助金の対象となるのは、吹き付け施工されたアスベストやアスベストを含んだロックウールの撤去工事です。
屋根材にアスベストが使用されているかどうかは、築年数や見た目だけでは判断できないので、屋根工事の対応ができる業者に調査を依頼しましょう。調査費用についても補助金を受けられる可能性があるため、希望する方は業者や住んでいる地域の役所に相談してみるとよいでしょう。
また、2023年10月からは有資格者による事前調査が義務化されます。
カバー工法なら撤去費用がかからない
屋根工事のコストをできるだけ抑えたいのであれば、現在の屋根材の上に防水シートと屋根材を重ね張りする、カバー工法がおすすめです。カバー工法なら、古い屋根材を撤去する工程をカットできるため、葺き替えに比べて工事費用を抑えられます。
しかし、過去にカバー工法で修理した屋根には再度工事ができないことに注意が必要です。また、カバー工法を施した屋根(二重屋根)は、そうでない屋根よりも撤去費用がかさみます。そのため、屋根工事の方法を選ぶ際には、長期的なメンテナンス計画を練っておくことが大切です。
屋根工事方法やコストについて検討中の方は、価格満足度とアフターフォローに自信のある壁塗さんにご相談ください。豊富な施工経験と専門知識を活かして、お客様の屋根の状態を正確に掴み、適切な工法をご提案いたします。ぜひ、気軽にお問い合わせください。
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公開日:2023年10月11日